コウメ太夫のダンスがキレキレで、実は凄いことをご存知でしょうか。「小梅太夫」として唯一無二の芸風で一世風靡しました。「コウメ太夫」に改名して、近年ダンスや俳優としても再注目され始めています。今回は、コウメ太夫にスポットライトを当ててみましょう。
小梅太夫で一世風靡
2005年頃から「エンタの神様」がきっかけでブレイクしました。当時は「小梅太夫」でした。
女形姿に扮した着物の衣装とカツラで白塗りの顔、チャンチャカチャンチャンなどと甲高い声で口ずさみながらセンスを持って踊り、自虐ネタなどを披露。決めセリフで、「チクショー!」を絶叫します。
完成度が少し低めの女形姿、ぎこちない身のこなしの踊り、おどおどした感じの表情など、素人感を残した感じのスキのある芸風。見る人がツッコミ役を自然とやって楽しめますね。
どこまでが計算された演出の芸なのかと思った人もいるでしょう。少なくともぎこちない身のこなしは演出で、実はダンスが得意なのです。
キレキレのダンスが凄い
コウメ太夫がキレキレのダンスで注目を集め、芸風とのギャップに話題となったエピソードを紹介しましょう。
2013年に開催された「第1回ムーンウォーク世界大会(お笑い部門)」で準優勝。小学5年生の頃からマイケル・ジャクソンに魅了され、「スリラー」などのMVで研究して独学でキレのあるダンスを習得しました。
2017年には佐藤広大の楽曲MVに出演して、スペシャルなダンスを披露して話題に。2019年の大晦日に「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」で「ビリー・ジーン」のマイケルダンスが、コウメ太夫のダンス上手をお茶の間に最も広めることになったでしょう。
自信に満ちた表情でダンスをするかっこいいコウメ太夫の素顔も素敵です。
コウメ太夫の経歴について
コウメ太夫(本名:赤井貴)は、1972年4月20日生まれの50歳(2022年6月現在)、東京都杉並区の出身です。芸能プロデューサーの父と元女優の母(東映ニューフェイス1期生・深見恵子)という芸能関係の家庭に生まれました。
中学生の時に、歌って踊れるスターを目指してジャニーズのオーディションに応募するも落選。
23歳から約2年半、梅沢劇団に入団して大衆演劇の役者を経験。当時副座長の梅沢富美男からも女形などの基礎の手ほどきを受けています。
1997年に25歳でお笑い芸人に転身しますが、所属事務所のオーディションになかなか受かりませんでした。
2004年にソニーにお笑い部門(SMA NEET Project)ができる際に所属すると、2005年に小梅太夫のキャラでブレイク。梅沢劇団での女形の経験が、小梅太夫のヒントになっています。女形の踊りもあえてぎこちなくしているのでしょう。
最近ソニー所属芸人の活躍が目立っていますが、いち早くブレイクしたコウメ太夫のおかげて、お笑い部門が存続できて今のたくさんの活躍につながっていると感謝されています。
2009年に占い師のアドバイスで改名し、コウメ太夫となりました。
俳優としても期待
梅沢劇団での役者経験を活かして、最近はドラマで俳優としての味わいのある演技でも注目されています。
2020年の「ルパンの娘」や2021年の「つまり好きって言いたいんだけど、」に出演。2022年5月に「星新一の不思議な不思議な短編ドラマ・逃走の道」で、主役級の出演で好演して高い評価をされました。俳優としてもますます活躍が期待されます。
謙虚な人柄で人間性も良く、これからも応援したいコウメ太夫です。
公式サイト:https://www.sma.co.jp/s/sma/artist/105?ima=0000&link=ROBO004#/news/0
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