ミルクボーイが上方漫才大賞で栄えある大賞を受賞しました。ミルクボーイと言えば、なんといってもM-1グランプリ2019の優勝が印象に残っているでしょう。衝撃的なリターン漫才で日本中に笑いを届けました。
今回は、上方漫才大賞を受賞したミルクボーイにスポットライトを当ててみましょう。
大阪愛・漫才愛に溢れる芸人
2019年12月のM-1グランプリで優勝し、ほとんど無名芸人の状況から人気芸人となり、一夜にして人生が変わったミルクボーイ。優勝した瞬間からオファーが殺到して、全国放送のテレビなどで引っ張りだこでした。
次第にミルクボーイをテレビで見る機会が少なく感じていた人もいるかもしれません。関西地域を除いては。
M-1優勝の直後から、東京に進出せずに拠点は大阪のままで、劇場での漫才を大切にして活動することを明言していたので、現在も実践しているのです。
なんばグランド花月(NGK)の劇場をベースにして、関西のテレビやラジオのレギュラーもたくさんあり、人気コンビとして活躍しています。吉本興業の「大阪市天王寺区住みます芸人」も継続していて、大阪愛・漫才愛に溢れる芸人です。
第57回上方漫才大賞で大賞を受賞
ミルクボーイが目標のひとつとして公言していたのが、上方漫才大賞です。1966年から開催されている歴史のある漫才の賞で、上方漫才師の勲章のような名誉のある格式高い賞です。
「第57回上方漫才大賞」は、2022年4月9日に関西テレビとラジオ大阪で生放送されました。上方漫才大賞には3つの賞、新人賞・奨励賞・大賞があります。
新人賞は結成10年目までが対象で、カベポスター・からし蓮根・たくろう・天才ピアニスト・ニッポンの社長・フースーヤ・ももの7組がノミネートされ、ニッポンの社長が受賞。
奨励賞は、祇園・すゑひろがりず・ミキ・見取り図・ロングコートダディの錚々たる5組がノミネートされ、ミキが受賞しました。
新人賞と奨励賞は当日の漫才バトルで決定しますが、大賞は1年間最も活躍した漫才師に贈られる最優秀賞のような賞で、審査員の事前選考になっています。
ミルクボーイは年間423回も劇場のステージに立ち、新ネタを102本も作って披露するなど、上方漫才界での活躍が認められ、大賞を初受賞しました。
サプライズで受賞の報告を受けてビックリ、悲願だったことがわかる素直な喜びのリアクションがVTRで流れました。内海は自分に模した小さなダルマに、「上方漫才大賞を獲る」と書いて祈願していたほどです。
スペシャル漫才を披露
ミルクボーイがスペシャルな漫才を2本も披露しました。1本目は、おかんが好きな動きの名前を忘れたとして、ラジオ体操第1の2番目の動きをテーマにした漫才を披露。内海の動きもユニークなネタでした。M-1グランプリで歴代最高得点のコーンフレークのネタを部分的にリニューアルした新バージョンも、ラジオ体操ネタの後半に併せて披露しました。
授賞式の後に2本目のスペシャル漫才は授賞式の直後でした。上方漫才大賞をテーマにした新ネタで、授賞セレモニーやインタビュー中もネタを忘れないようにリラックスできない感じが伝わってきました。
授賞式にはミルクボーイの恩人である「海原やすよともこ」も駆けつけて、お互いに感極まっている表情が印象的でした。
ミルクボーイが漫才から一時遠ざかっていた2016年に、声を掛けて漫才にもう一度真剣に取り組むきっかけを与えてくれたのです。現在のミルクボーイの栄光は、「海原やすよともこ」なしではありえなかったと感謝している姿も素敵でした。
オール阪神・巨人の記録を目指して
ミルクボーイの駒場孝と内海崇は、ともに36歳(2022年4月現在)です。安定した技術や貫禄も出てきていますが、まだ36歳の若さなのです。
上方漫才大賞の大賞を4回も受賞している「オール阪神・巨人」の記録を目指して、大阪愛と漫才愛でこれからも頑張ってほしいですね。
公式サイト:https://profile.yoshimoto.co.jp/talent/detail?id=2843
☆こちらの記事も読んでみてくださいね!
>>>チュランペットが優勝!「ワタナベお笑いNo.1」の初タイトルで注目
コメント