ウエストランドが「M-1グランプリ2022」を見事に制覇して、一夜にして人気芸人へのプラチナチケットを手にしました。爆笑問題で有名なタイタンに所属する芸人として初のM-1王者です。今回は、ウエストランドにスポットライトを当ててみましょう。
出番の流れもウエストランドを後押し
「M-1グランプリ2022」のファーストステージは混戦模様の接戦で、くじで決まる出順の運不運も勝負の分かれ目となったことでしょう。出順にも恵まれた4・5・6番目の演者が上位を占める展開で進み、出順最後の2組に残ったのがタイタン所属のキュウとウエストランドでした。
8番目に登場したヨネダ2000がコント風奇想天外漫才で場の空気が一変した後、9番目に登場のキュウが落ち着いた場の空気に戻した感がありました。キュウがウエストランドを上手くアシストするかのようにお膳立て。
最後に登場したウエストランドが、インパクトのある毒つくしゃべくりボヤキ漫才を披露して、最終決戦に3位で滑り込みます。
ウエストランドが最終決戦トップバッターとして続けて登場。ファーストステージの漫才の続きの内容を見せるような同じスタイルを貫き、爆笑をさらに増幅させました。
出番の流れも後押しした感じでウエストランドが7票中6票を獲得、第18代M-1王者に輝きました。
時代の潮流に逆行で栄冠
「R-1グランプリ2022」はお見送り芸人しんいちが毒つく歌詞の歌ネタで優勝して、「M-1グランプリ2022」は毒つくボヤキ漫才のウエストランドが優勝を飾りました。
お見送り芸人しんいちとウエストランドの栄冠をつかんだ芸は、人を傷つけない笑いが時代の潮流である中で、逆行するような共通点があります。
ウエストランドのM-1でのキャッチフレーズは「小市民怒涛の叫び」と紹介されました。威圧感があまり感じられない小市民的なキャラクターで、躊躇せず発する井口の怒涛の叫びは圧巻でした。淡々として冷静な河本とのコントラストも見事です。
コンビ名の由来に地元愛
河本太と井口浩之は、ともに岡山県津山市出身で中学・高校の同級生コンビです。ウエストランドのコンビ名は、愛着のある地元のショッピングセンターの名称から名付けました。
同じ岡山県出身の「千鳥」が、憧れていた地元の高校の愛称をコンビ名にしたことと共通する地元愛が感じられますね。
2008年に25歳の頃から芸人の活動を始め、芸歴は14年になります。2020年のM-1グランプリ決勝初出場では9位でした。2年前と偶然同じ10番目の出順で、M-1史上初の優勝コンビとなりました。
爆笑問題の後継者的な存在を期待
所属事務所の大先輩である爆笑問題・太田光とも共通する鋭い感覚の芸風が、井口浩之に感じられます。対照的に穏和な河本太の芸風も、爆笑問題・田中裕二と重なる部分も。
爆笑問題の後継者的な存在として、ブレイクは必至でしょう。
公式サイト:https://www.titan-net.co.jp/talent/westland/
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