佐々木朗希が完全試合(パーフェクトゲーム)を達成して、桁違いの才能とスケールの大きさを証明して見せました。ずば抜けた才能は高校時代から注目の的でしたが、プロ3年目で大きく開花。プロ野球界の若きニュースター、佐々木朗希にスポットライトを当ててみましょう。
完全試合は奇跡のゲーム
2022年4月10日の日曜日は、野球ファンにとって歴史的な日となりました。ZOZOマリンスタジアムでのロッテ対オリックスの3回戦、佐々木朗希投手の神懸った快投で、完全試合を成し遂げました。
対戦相手の出塁を1人も許さない完全試合は、無安打で無得点勝利であるノーヒットノーランに加えて、無四死球・無失策もクリアしなければならないので、まさにパーフェクトゲームなのです。
先発投手のずば抜けた能力はもちろん、守備陣の協力や運も後押しした奇跡的なゲームと言えます。大記録を意識してしまう終盤も、平常心を保ったまま9回を投げ切る胆力も必要です。
日本プロ野球では1994年5月に巨人の槙原寛己が達成して以来、約28年ぶりの快挙でした。球場で生観戦できた観客は、ハラハラドキドキの時間を共有できて、本当に幸運ですね。
数々の記録を1試合で達成
佐々木朗希投手は、完全試合を成し遂げたゲームで数々の記録も併せて打ち立てました。まず一つは、完全試合の最年少記録です。長い日本野球史の中で16人目に達成しましたが、20歳5か月は最年少記録なのです。プロ入り初完封の初完投勝利を完全試合で達成したのも、毎回奪三振で達成したのも完全試合史上初でした。
1回の3人目の打者から13人連続で三振を奪った、13連続奪三振記録も最多です。過去の9連続を大幅に更新した大記録です。1試合に奪った三振数19個は最多タイ記録です。1995年にオリックスの野田浩司が達成した記録に並びました。
27個のアウト中19個、約7割を三振で奪った記録だけを見ても圧倒的なパフォーマンスが想像できます。
さらに、キャッチャーを務めた松川虎生は高卒ルーキーの18歳です。完全試合を巧みなリードで演出した松川捕手も、完全試合をおこなった捕手として最年少記録です。バッテリーの2人とも最年少で完全試合を達成してしまったのも驚きですね。
佐々木朗希の魅力
190センチの長身と長い腕と脚からしなるような柔らかいピッチングフォームで、平均約160キロ(最高164キロ)のホップするようなスピードボールが最大の魅力です。
高速フォークボールとのコンビネーションが抜群で、奪三振率が高い理想的なピッチャーでしょう。ストライク率が高い安定したコントロールも兼ね備えています。
異次元のポテンシャルの高さから「令和の怪物」とも言われ、まだ20歳という若さで無限の可能性を秘めているのです。
二刀流の大谷翔平選手にも匹敵するような魅力の塊なのです。
苦難を乗り越えて
佐々木朗希は、2001年11月3日生まれの20歳(2022年4月現在)、岩手県陸前高田市の出身です。9歳の時に2011年3月の東日本大震災で被災して、家族を亡くす大きな悲しみを経験しました。
苦難を乗り越えて、中学時代から野球の才能が認められ、多くの名門校から誘いがありましたが、地元愛が強く大船渡高校に進学。甲子園出場をかけた岩手県決勝では登板せず敗退、将来を考慮して連投を避けた監督の判断が話題になりました。
ロッテに入団した1年目は体力面の強化に専念し、類まれな才能を大切に育てている印象が強く、2年目にも無理をさせずに経験を積ませていました。
プロ3年目のシーズン序盤で一気に開花。完全試合という大きな花を咲かせ、高校時代の恩師の苦渋の決断にも見事にこたえる結果になったことでしょう。
将来の活躍が楽しみ
佐々木朗希は、「ホップ、ステップ、ジャンプ」の3段階で言うと、まだステップの状況です。体作りが完成して心技体の全てが揃ったときに、どんなジャンプを見せてくれるのか楽しみです。
前人未到の2回目の完全試合もあり得ます。何年後かには、アメリカメジャーリーグで同じ岩手県出身の大谷翔平と夢の対決も見てみたいですね。
公式サイト:https://www.marines.co.jp/team/player/detail/2022_17.html
☆こちらの記事もチェックしてみてくださいね!
>>>平野歩夢の身長や年齢は?スノーボードHPで金メダル!世界が感動
コメント