筒香嘉智がメジャー挑戦で苦しんでいましたが、その逆境からついに逆襲が始まりました。筒香嘉智選手と言えば、「ハマの大筒」や「ハマのゴジラ」などとして、横浜DeNAベイスターズの主砲として活躍した名選手です。パイレーツに移籍して瞬く間に輝き出しました。
今回は、筒香嘉智選手にスポットライトを当ててみましょう。
メジャー挑戦も不振
東京五輪で金メダル獲得に沸いた日本の野球界ですが、筒香選手も2015年から侍ジャパンで活躍した日本を代表する大打者です。日本に残っていれば、金メダルのメンバーに名を連ねていても不思議ではないでしょう。2016年には本塁打王と打点王を獲得し、2019年までに通算205本もの本塁打を27歳で記録しています。
2019年オフにポスティングシステムを利用して、アメリカメジャーリーグ(MLB)挑戦を表明し、2020年シーズンからタンパベイ・レイズに所属しました。しかし、2020年はイレギュラーなシーズンとなり、58試合出場で8本塁打に留まりました。
2021年も期待されましたが結果が残せず、26試合出場で0本塁打だったところ戦力構想から外れ、5月にロサンゼルス・ドジャースにトレードとなります。ドジャースで12試合出場も結果が出せず、足のはりもあって故障者リスト入り後、6月に傘下の3A行き、7月にはマイナー契約となります。
3Aで10本塁打と調子が上向きにもかかわらず、選手層の厚いドジャースからはチャンスがもらえませんでした。8月13日に自由契約となってしまいました。
日本に復帰も囁かれましたが、自身への期待は諦めず、こんな結果では終われないという強い思いがありました。
2度目の移籍で輝き出す
自由契約となった後、メジャー契約でピッツバーグ・パイレーツから声が掛かりました。今季2球団目の移籍です。パイレーツには元巨人の髙橋尚成投手も所属したことがあります。
打者の打撃成績も高くなく、本塁打数がメジャーの中でも少ないチームなので、主力選手として活躍するチャンスがあります。
8月24日には代打で登場し、3本目の本塁打を放ち、逆転勝ちするきっかけを作りました。パイレーツに移籍後、7試合の出場で18打数6安打の打率.333、本塁打3本、2塁打2本と実力の片鱗を見せ始めています。
挑戦は始まったばかり
筒香嘉智選手は、1991年11月26日生まれ、29歳(2021年8月現在)、和歌山県橋本市の出身です。小学生の時に甲子園で松坂大輔が投げる横浜高校の試合(対PL学園)の熱戦を観て憧れの横浜高校に入り、入学してすぐ強豪校の4番打者を任された逸材です。
筒香選手のメジャー挑戦はまだ2年目で始まったばかり。来年以降、大谷翔平選手と本塁打王争いを繰り広げてほしいと期待を抱かせる日本が誇るスラッガーです。
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