笹生優花が優勝し、女子ゴルフで世界を制したビッグニュースに心が癒され、気持ちが晴れ晴れした人は多いでしょう。19歳11カ月で世界のメジャー大会を制覇しましたが、2020年にプロデビューしたばかりの新鋭です。
笹生優花の強さの魅力について迫ってみましょう。
全米女子オープン日本人初制覇
2019年には全英女子オープンで優勝した、渋野日向子フィーバーが巻き起こりました。
2021年4月にマスターズで松山英樹が、男子ゴルフメジャー初制覇。僅か約2か月後に笹生優花の全米女子オープン優勝と、日本人の世界メジャー大会での躍進が続いています。
とても明るいニュースで嬉しいですね。
全米女子オープンは、女子ゴルフの5大メジャーの一つで、最も歴史があります。2021年はサンフランシスコで開催され、最終日6月6日に1打差の2位スタートするも序盤でスコアを落とし苦しみます。首位と5打差まで広がりますが、落ち着いた粘りのゴルフで終盤に巻き返しました。
畑岡奈紗選手も最終日にスコアを伸ばし、プレーオフとなります。初の日本勢同士のプレーオフ対決は、日本人にとって夢のようなシーンでしたが、畑岡奈紗選手にも勝ってほしいと複雑な思いの人は多かったでしょう。笹生優花が僅かな差で快挙を達成しました。
ジャンボ尾崎も驚嘆
笹生優花は、日本人の父とフィリピンの母のハーフで、現在両方の国籍を持っています。2001年6月20日にフィリピンで生まれ、幼少期に日本で暮らし始めます。父が趣味のゴルフに興味を持ち、宮里藍に憧れてプロゴルファーを目標にしたのは8歳でした。
ゴルフに打ち込む環境を求め、フィリピンに移住すると、8歳から毎日猛特訓が父と始まりました。父が考えた練習メニューを、毎朝5時から懸命におこないました。
ゴルフと関係ないような練習も入れて、足腰の強化や左右のバランスを考えた独自の練習でした。ボクシングや野球の守備練習・バットの素振り・スクワット・バーベル・ランニングなどを、ウエイトを両足首につけて、身に着けての練習をおこなっていたのです。昭和の「巨人の星」のゴルフ版のような感じさえもします。
2019年にプロテストに合格。その後ジャンボ尾崎の門下生となります。徹底的に鍛え上げた強靭な足腰から生まれるスイングを最初に見て、ジャンボ尾崎も驚嘆したそうです。
2020年に日本ツアーで2勝し、逸材の片りんを見せました。
世界ランキング1位も目指せる逸材
強靭な体力だけでなく、とてもクレバーなのです。なんと5か国の言語を話し、環境に適応する力も優れています。
全米女子オープン優勝をスタートに、世界でどれだけ活躍するのか本当に楽しみな逸材です。世界ランキング1位も目指せるでしょう。
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