オリックスが優勝を25年ぶりにパ・リーグのペナントレースを制しました。オリックス・バファローズは全試合日程を既に終えて、千葉ロッテ・マリーンズの勝敗に優勝の行方が委ねられた状況でした。10月27日の楽天対ロッテ戦を京セラドーム大阪で見守っていた選手たちが歓喜の胴上げをおこないました。
25年ぶりの見事な優勝
前回リーグ優勝したのは1996年です。当時は仰木監督のもと、イチローが1994年に振り子打法で急成長を遂げて活躍し始めた時期でした。懐かしい野球ファンは多いでしょう。
1995年に阪神・淡路大震災が発生し、「がんばろうKOBE」をスローガンに快進撃を続け、11年ぶりのリーグ優勝。1995年から連覇し、1996年には日本一にもなりました。当時はブルーウェーブで、近鉄と統合して2005年からバファローズとなります。
前回優勝からBクラスが19回(6位が9回)と低迷した年が多く、2014年に僅差の2位と健闘するも、2019年と2020年の直近は最下位の6位でした。2021年は2年連続最下位からの見事な優勝を果たしたのです。ファンも25年待った喜びはどれほどのものでしょう。
両リーグともに下克上
セ・リーグでは10月26日に東京ヤクルト・スワローズが、6年ぶりの優勝を決めていますが、オリックスと同様に2年連続最下位からの優勝なのです。両リーグともに最下位からの優勝という下克上は史上初です。
オリックスとヤクルトともに、見事なチーム作りで若手の成長もあり、中嶋監督と高津監督の手腕も大きかったことでしょう。
オリックス優勝の原動力
オリックスは生え抜き選手を育てて、優勝の原動力になりました。若きエースの山本由伸投手(23歳)の活躍、18勝5敗・防御率1.39は「凄い」の一言です。
名実ともに日本一のピッチャーに成長しました。東京五輪でもエースとして金メダルに大きく貢献、メジャーも注目の投手です。
宮城大弥投手(20歳)も高卒2年目にして、13勝4敗・防御率2.51のエース級の活躍で大躍進を遂げました。山本投手(右投げ)と宮城投手(左投げ)の左右2枚の大看板は12球団一の番です。
東京五輪代表でもある吉田正尚外野手(28歳)が、本塁打21本・打率.339で、野手をけん引しました。杉本裕太郎外野手(30歳)も今年開花、本塁打32本・打率.301の大活躍で、ラオウの愛称で人気も急上昇。
高卒2年目の紅林弘太郎内野手(19歳)もレギュラーに成長、福田周平内外野手(29歳)と宗佑磨内野手(25歳)の1・2番定着など、育成が見事に実りました。
日本一を目指して
オリックスが、パ・リーグのペナントレースを制しましたが、クライマックスシリーズも制覇して、日本シリーズで日本一を成し遂げるのか注目です。
クライマックスシリーズで2位と3位の球団も、悔しさを晴らすチャンスを狙ってきます。好ゲームを期待したいですね。
オリックス・バファローズ公式サイト:https://www.buffaloes.co.jp/
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