卓球で金メダル獲得という、日本国民の悲願を達成する日がついにやってきました。東京オリンピックの卓球混合ダブルスで、水谷隼選手と伊藤美誠選手の「みまじゅん」ペアが、卓球王国の中国ペアを接戦の末破っての快挙です。感動して涙した人も多いでしょう。
水谷隼選手と伊藤美誠選手の快挙について焦点を当ててみましょう。
奇跡を起こした準々決勝
卓球の新種目として東京オリンピックから加わった混合ダブルス。男女のペアが交互に打ち合います。日本から出場したのは、水谷隼と伊藤美誠のペアのみです。
宿敵の中国ペアは、日本と別ブロックで準々決勝と準決勝をストレートで1ゲームも落とさず、王者の勝ち上がりを見せ決勝進出しました。
一方の日本ペアは、強敵のドイツや韓国・台湾と同じブロックでした。準々決勝でのドイツ戦で特に苦戦して、最終セットまでもつれました。
序盤から最大7点差をつけられ、6-10のマッチポイントを握られる絶体絶命でした。粘りの連続ポイントで16-14と奇跡の大逆転で勝利したのです。この激戦で大きなものを掴んだ感じがします。
準決勝の台湾戦ではのびのびと楽しむ様子が伝わる快勝をおさめました。
最強ペアの中国との決勝
2021年7月26日、ついに日本中に歓喜の瞬間がやってきました。中国ペアに2ゲームを先取され、過去の対中国戦と同様に圧倒される流れかと思った人も多いでしょう。
3ゲーム目から日本ペアが流れを掴み、最終第7ゲームでの決着にもつれました。日本ペアが一気に8ポイント連取する勢いを見せます。10-5のマッチポイントを掴み、10-6で見事勝利。中国の最強ペアに勝利し、オリンピック卓球史上初となる悲願の金メダルを成し遂げたのです。
信頼し合うふたり
表彰式で、水谷隼選手と伊藤美誠選手がお互いに金メダルを掛け合うシーンが、とても微笑ましく印象的でした。2人は静岡県磐田市の出身、同郷で一緒に練習した兄妹のように知り尽くした幼馴染です。
水谷隼は1989年6月9日生まれ、伊藤美誠は、2000年10月21日生まれ、11歳の差があります。水谷は両親が開設した卓球教室で5歳から始めます。
伊藤は2歳の終り頃から母に自宅で卓球を教わり始め、幼少から水谷の両親の卓球教室にも通いました。水谷を兄のように慕ってきたのです。
兄妹のように信頼し合い、性格も分かり合った2人ならではの息の合ったコンビネーションで、日本中に感動を与えてくれました。世界にも大きな衝撃を与えたことでしょう。
これからの種目にも期待
これからの出場種目にも期待が集まります。水谷隼選手は男子団体戦に出場、伊藤美誠選手は女子シングルスおよび女子団体戦に出場します。
日本の他の選手にも勇気や勢いを与えたことでしょう。卓球日本の活躍が本当に楽しみです。
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