奥川投手がヤクルトの新エースともいえる活躍を見せ、CSファイナルステージのMVPを獲得しました。2年連続のセ・リーグ最下位から、2021年の東京ヤクルトスワローズ大躍進の立役者の一人が奥川恭伸投手です。奥川恭伸投手に焦点を当ててみましょう。
CSで最年少MVP
2021年のヤクルトは、前半戦の阪神の独走状態をじわりじわりと追いかけ、9月中旬から一気に波に乗って上昇。最終ゲーム差なしの僅かな勝率の差(5厘)で、6年ぶりのセ・リーグ優勝を勝ち取りました。
クライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージで巨人を迎えて対戦。大事な初戦の11月10日の先発を任されたのが、高卒2年目の奥川投手でした。
昨年の同じ11月10日に初めて1軍の試合に先発出場して、2回途中で5失点というほろ苦いデビューをした日です。1年後に見せたピッチングは、プロ初完封勝利で最高の出来でした。6安打・9奪三振・無四球という内容も見事で、僅か98球の球数で9回を投げ切りました。
奥川投手の快投で勢いに乗ったヤクルトは、巨人に負けることなく日本シリーズ進出を決めました。CSのセ・リーグ最優秀選手のMVPに選出され、20歳6か月の史上最年少で獲得しました。
ヤクルトは主砲の村上宗隆選手は高卒2年目で大きく開花し、今では21歳ながら球界を代表するスラッガーです。奥川投手も2年目で9勝を上げ、ヤクルトの新エースと呼ばれる日は近いでしょう。才能が豊かで、球界を代表するような投手に成長する期待が大いに膨らみます。
奥川投手の経歴について
奥川恭伸投手は、2001年4月16日生まれ、石川県かほく市の出身です。2019年の甲子園での活躍と好青年の印象が強く、ファンになった人も多いでしょう。
中学時代に軟式野球で全国優勝を果たして注目されます。松井秀喜など名選手を多く輩出している名門校・星稜高校(金沢市)に進みます。
強豪校において入部して間もなくベンチ入りメンバーとなり、2年生春から4大会連続して甲子園に出場。3年の夏は準優勝に貢献する見事な投球が話題になりました。
U-18のワールドカップに日本代表として出場し、特にカナダ戦での7回でアウト21個中18奪三振という快投は世界に衝撃を与えたことでしょう。
2019年秋のドラフト会議にて1位指名で3球団が競合して、ヤクルトが引き当てました。母が元バドミントン選手という共通点が大谷翔平投手とあります。単なる偶然ではないような気もします。ラケットを振る動作が投球フォームに良い影響を与えたのかもしれませんね。
日本シリーズでの活躍に期待
ヤクルトはこれまでリーグ優勝8回、日本一に5回輝いていますが、野村克也監督時代に4回リーグ優勝して3回日本一になっています。野村監督の教え子である高津監督が就任2年目で、20年ぶりの日本一に挑みます。
日本シリーズで投手陣の軸として奥川投手が活躍すると、日本一の可能性は高まります。オリックスの絶対エース・山本由伸投手との投げ合いが本当に楽しみです。
公式サイト:https://www.yakult-swallows.co.jp/players/detail/1900024
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